「…それを作れ、そうすれば…」

Ricefield of Dreams

9月25日(金)。「…それを作れ、そうすれば彼はやってくる」。

映画『フィールド オブ ドリームス』の、ケビン・コスナーは、幻の声を聴いて、まわりの嘲笑をよそに野球場を作る。

 

私は幻の声を聴いて田圃を作り始めた訳ではないけれど、思えばよくここまで来たなと思う。ダメかな…と思った事は何度も。その度に、回りの方にささえられてここまで来た。これは「…それを作れ…」と、見えない配慮がなされたのではないか?と思われなくも、ない。……という空想は、諸作業を、ほんの少し、楽しくさせてくれる。

 

今現在の”お米プロジェクト7'09”のこの田圃(Risefield)は、御覧の通り、りっぱな稲穂がたわわに出来ている最中。何だか信じられない。

 

しかしここまで来たら、最後まで是非とも上手く収穫を願わずにはいられなくなる。理想は、シンブルな稲刈り機で刈り、竹にかけて自然乾燥させ、脱穀出来ればと思う。しかしこれがまた色々多難なのだ。昔風にやる事が、かえって難しいこともある。今後の過程でお伝え出来たらと思う。

 

▲実る程に頭垂れる…ですね。いい感じです。これで台風とか来なければいいのですが。▼
▲実る程に頭垂れる…ですね。いい感じです。これで台風とか来なければいいのですが。▼

…それで、だとしたら、作り上げた時に、一体、誰が、何が、来るのダロウカ?密かな楽しみ。この際、何でもいい。イノシシ以外だったら。 

 

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コメント: 12
  • #1

    ラフィキ (日曜日, 27 9月 2009 12:51)

    自然乾燥が美味しいと言うね。なのに、何故やらなくなったのだろうね・・農作業はきついのだよね。
    しかし、昔は太陽中心に生きて来たんだよね。太陽が出ると働き、夕日ともに終える。しかし、難しいんだよね。農業は自分で製品の値段をつけられない、どうして。本当に切ないね。
    今年は8月31日に新米を食べました。やはり新しいって美味しいですね。

  • #2

    planetary-n (火曜日, 29 9月 2009 12:24)

    
このコメントを丁寧に書くともの凄く長くなると思います、それはまた別の機会にすることにして、簡潔に行きます。

    





Q、何故自然乾燥やらなくなったのか?







    A, 自然乾燥はまず、稲を干す竹とその竹をささえる杭を用意しなければならない。手間ひまかかる。高齢化した農業従事者にはもうやれない。

家が農家の子供はまず農家やってない。親の苦労を見て来たのと農家では生活成り立たないので。別の仕事の合間に親がだんどりしている稲刈りとかを手伝う。手伝う時間が限られてるので、短時間で一気に作業が終了する収穫の仕方の農業をやる。やらざるを得ない。

    お米だけの収入では家族は養えない。安いので。そこで時間のかかる自然乾燥ではなく、乾燥機で乾燥させるやり方が多くなった。

米作りに関わる時間を短縮したいから。とにかくある程度の面積があると作業量も多いので昔ながらの方法でやると、大家族以外は、一人一人の負担がきつい。田圃にしばられる時間長く体がつらくなる。なので、10時間米作だったか、とにかく、もう何が何でも田圃にいる時間を短くしたい。機械化はその願望と比例して進化したのだと思います。

  

    



今の農家は、産直所などに自分で値段をつけ、売る事が出来つつあります。







    この項目は、ぜんたいに説明不足です。またの機会に判りやすく、じっくりと書けたらと思います。

  • #3

    ラフィキ (水曜日, 30 9月 2009 19:16)

    農機具と維持費・購入費の計算をしていったら昔の方がむしろ収入があったのではないでしょうか。ここにも価格を農民が決められない原点に話がいってしまいますね。それでも農民から選挙での票が欲しかった。
    今回の選挙では農協も誰を選んでも良いという、自由選挙した所もあるという。農民は自由に動かすことができるという自民党<と言えるかどうか分からないが>、これでは徳川時代の農民と少しも変わることが無いではないですか。百姓は生かさず・・殺さず。ここにえた<字が出てこない>という人種ができたという。百姓よりも苦しい人種がいるという見せしめに・・・。つい近年まで生きていた「えた」<ついこの間まで新平民として扱われてきた>・・日本も後進国だよね。論旨がそれてしまった・・呑んでる、ゴメン。

  • #4

    planetary-n (水曜日, 30 9月 2009 21:03)

    ラフィキさま、いつも、ありがとうございます!

    おおうっと今日は飲んでますか、(笑)いいですね。何呑んでるんですかぁ〜、ビール、焼酎、それとも、いいお酒? 何時かご一緒させて下さいね!愉しみにしてますョ。

    お米の値段は少し安すぎますね。こう書くと消費者(自分も消費者だが)からは、どうかと思われるけれど、いかに安過ぎるかが、見えていないのだと思います。近いうちにこれも分かりやすくUP出来たらと思います。

    「エタ」とはまた難しい問題が出て来ました。私の住んでる地域には、
    その問題はなかったですが、たまたまなかっただけで、日本中にある事と思います。島崎藤村『破戒』住井すゑ『橋のない川』で出て来ますね。

  • #5

    eitaro (木曜日, 01 10月 2009 09:57)

    同じ時期に田植えをした柚木の宮崎さんが、稲穂に虫が
    虫が付きだしたので、稲刈りを先週済ませました。稲穂の
    虫?よくわからんのですが、大丈夫ですか?

  • #6

    planetary-n (木曜日, 01 10月 2009 22:03)

    eitaroさま、コメントありがとございます。

    稲穂につく虫とは?どういうものでしょう?稲穂が時々白くスカスカになることはありますが、たいていほんの僅か。そのことでしょうか?、

    稲穂でなく、稲の根っこにつく虫でしたら、、すでに過去5回、このブログに登場しました。

    

1、田圃に虫発生(7月10日のブログ)、
    
2、田圃の虫を取る(7月18日のブログ)、
    
3、再び田圃に虫発生(8月16日のブログ)、

    4、田圃の虫を取るその2(8月18日のブログ)、
    
5、三たび田圃に虫が!(9月12日のブログ)、です。

    

虫の画像は、3、の再び虫発生(8月16日)のブログに登場します。
    

eitaroさま、もし、未見だったら見ててね。

    

台風が近づいて蒸し暑くなりました。虫が発生しやすい状況で、大変まずい状況、要注意期間です。たいしたことなくやり過ごせることを祈っておいて下さい。実際、他に何が出来るというのでしょう。

    

もう10月ですし、朝夕少し寒くなって、からっとした天候で、風通しが良く、昼と夜の温度差がぐっとある、というのが稲には一番いいのですが…。そうすると虫も来ません。

    

未だ稲刈りをしないのは、1、早稲米ではないということ。2、当田圃のお米は、まだ稲が成長中、回りの田圃よりいくぶんゆっくりしてて、まだ黄色くなってないからです。

    品種によってはもう稲刈りしてます。

  • #7

    notch+i (土曜日, 03 10月 2009 09:10)

    『フィールド オブ ドリームス』か……懐かしいです。
    映画『フィールド オブ ドリームス』はアイオア州でロケされましたが、ロケの時にエキストラで野球選手として出演した方々は地元の方。
    彼等は、映画の撮影が終わった後も「Ghost Players」という野球チームを作り世界中へ野球の親善交流を行っています。
    14~5年くらい前の九州訪問(福岡~長崎~熊本)の際、野球門外漢の私がふとしたことで彼等と知り合い、熊本のカントリーウエスタンの長老、チャーリー永谷さんのお店で夜通し飲んだことがありました。

  • #8

    planetary-n (土曜日, 03 10月 2009 12:03)

    notchi+iさま、コメントありがとうございます。
いい映画でしたね。…そうですか、地元の方を起用するというのはいいですよね。地元起用ということでは『降りて行く生き方』という武田鉄矢主演の映画が一般公開前から話題になっているようですが、新潟(だったかな)の町の人をかなり沢山参加させて作ったそうです。限界集落に戻って来る中年男の話のようデ(笑)興味を持ってます。
(ネットでどうぞ)。



    チャーリ永谷さんのことは、久留米で音楽活動やっている私の友人から時々お話聞いた事あります。阿蘇で大きなカントリーミュージックのイベントをやっておられますね。海外から集まって…人徳ですね。



    田舎暮しのBGMは人それぞれだと思いますが、カントリーミュージックはカントリーと言うがごとく、良く似合います。私はインターネットラジオで時々カントリーミュージックも聞いたりします。それからこの辺りには、ケルト&アイリッシュも似合いますね。秋冬はこのあたり、山陰になるので、そのひんやり感がそうさせるのでは?と思ってます。

  • #9

    notch+i (日曜日, 04 10月 2009 12:06)

    日本の一般的な風土には、カントリー&ウエスタンよりもケルト&アイリッシュの方が似合いそうですね。
    カントリー&ウエスタンだと乾いた空気と青く高い空というイメージ、北海道や阿蘇の雄大な自然の感じで、それはそれで爽やかで良いのですが、ケルトの持つ陰影が深くどこか妖精(物の怪)の存在さえ思わせる雰囲気。
    そちらの方が日本の里山と呼ばれる風景には近いのかと思います。

    Van Morrisonや映画「ロード・オブ・ザ・リング」のフルート奏者James Galwayは若い頃から知っていましたが、ケルトの文化に興味があった時期があって、Altan やThe Chieftaninsも、私の音楽遍歴の中にあります。流れは違いますがU2も私の範囲です。
    彼等の音楽が持つ陰の深さが好きです。

  • #10

    planetary-n (日曜日, 04 10月 2009 21:42)

    notch+iさま、再びコメントありがとうございます。 notchさまはかなり音楽お好きでお詳しい方なのですね〜。恐れ入りました。

    私などがはっきりとケルトというものを知ったのは、やはり90年代のエンヤの登場からですね。たしか、イギリスBBCが制作した『The Ceit』という素晴らしいドキュメンタリー番組が教育TVであって、それにエンヤの音楽が登場したと思います。それ以前にも、 マイク・オールドフィールドのアルバム等で、なんとなくケルトを感じてはいたのですが、エンヤの登場はやはり衝撃的、その後の世界的なケルトブームへと繋がったのでは思います。

    エンヤ以後、エンヤのお姉さんである、モイヤ・ブレナンがいたバンド、「クラナド」や、今やアイルランドを代表する国民的なバンド、「チーフタンズ」、そして「ヴァン・モリソン」等を知りました。 私より、年上で「U2」もご存知だとは本当にかなりお好きでいらっしゃるのですね.U2アイルランド出身でありながらそう詳しくなく『I still Haven't Found what I'm Looking For』という曲が好きぐらいです。

    イギリス+北アイルランドと日本は共通点が多いと思います。同じように大陸のそばの島国、notch+iさんがおっしゃるっように、共に妖精と神話が豊富な国、日本は龍、あちらはドラゴン。そして、決めてはどちらも、適度な湿気がある国。このウエット感が日本人と相性がいいのでは?と思います。

    バグバイブも好きですが、私は、中でもケルティックハープ(アイリッシュハープ)のちょっと硬質の弦の音が大好きで、これさえ流れていれば幸せです。この世にこんな美しい音があるのだろうか?とさえ思ってるところがあります(笑)。「クリムゾンコレクション」という、ヒーリング系のCDシリーズでもこの音は聴く事が出来ます。その感じは、日本の波多野睦美さんの古楽とも相通じるものがあると思ってます。

    前世があるとするならば、きっと私は、中世ヨーロッパ、アイルランドの片田舎、海風が強いやせこけた丘の土地で、ジャガイモを作っていた時があったと思います。もぅ〜、見えるようデス(笑)。

  • #11

    ヒデキ (月曜日, 05 10月 2009 00:13)

    見つけちゃいました!!

    農業は産業か、または生業か。どっちも成り立つ世の中であっ
    てほしいです。
    僕の友人は、脱サラして有機農法で頑張ってます。
    自然乾燥の小麦の脱穀を手伝ったけど、随分トリさん達に食べ
    られちゃってました・・・

    僕の夏休みの思い出が、惑星ハシグチにいっぱいあるんですよ
    ね。また行きたいな。

  • #12

    planetary-n (月曜日, 05 10月 2009 00:33)

    わおおう〜!ヒデキ殿!! お、お久しゅうございます! その節はどうも! お父さんのおかげんは如何ですか?、お母さんも大変だと思うので…
    私は以前から、お世話になりっぱなしなのに何も出来なくて情けありません。どうか、お父さん、お母さんによろしくお伝え下さい。

    コチラも母と2人きり。どうぞ遊びにおいで下さい。惑星ハシグチはまったく変わってませんよ。あの頃のまんまです!(笑)。
    よく、見つけてくれてありがとう!時々訪ねてね!

    メールアドレスをそのうち教えてね。Mにもよろしく!