伝統行事『八天講』の準備 - その2

ストレンジ・Nの肝入り日記#04〜清流『佐々川』

佐々川河畔に群生する「女竹」誰でも自由に切っていい。
佐々川河畔に群生する「女竹」誰でも自由に切っていい。

1001119(火)「八天講」(伝統行事)で使用する竹を取りに行く。ここで使用する竹は普通の孟宗竹ではなく、このあたりでは「ニガ竹」と呼ばれる細い竹だ。私たちが少年の頃は、釣り竿に使ったり、楠の実鉄砲をこれで作ったり、いろいろと加工しやすく親しんで来た竹でもある。正式名はたぶん「女竹」(メダケ)。主に河原や海岸などに群生している様子(ネット調べ)。確かに私がこれを取りに行くに場所も、このあたりの一番大きな清流「佐々川(さざがわ)」河畔だ。

真っ直ぐしていて綺麗なやつを選ぶ。
真っ直ぐしていて綺麗なやつを選ぶ。

「佐々川」とは長崎県北部の北松浦半島中央部の国見山麓を水源として、日本本土の西の果ての九十九島(くじゅうくしま)へと流れる二級河川。小さい頃からそこにある川だ。流路も長く三つの町を横断して流れている。

 

昭和の高度成長期、流域が炭鉱町として栄えてた頃は、

枝はなくてっぺんに少し飾りのように葉っぱがある。
枝はなくてっぺんに少し飾りのように葉っぱがある。

「ぜんざい川」の汚名をとる程濁っていたのだが、閉山から何年も経つ現在は、シロウオ漁や、アユ釣りが行われる程に水質も良くなり、起伏に富んだ美しい清流となって来ている。

 

私の家からも見える川だし近いのだけど、最近は殆ど河畔には行かない。あまりにも身近すぎるせいかもしれない。一つは、近いのだが、そこ行く為に横断する県道の交通量が、近年急に多くなり渡るのがおっくうになったこともある。

 

もう一つは、丁度町境にあり親しみやすい水辺はお隣町側にあるせいかもしれない。或は、私がもともと釣りとかにあまり興味を示す方でもなかったせいもあるかも。堤(つつみ)とかでフナとか釣ったことは在るけれど、それ以上の興味はなかったようだ。

 

田舎の生活はのんびりそうに見えて日々やることが多く、ただ何となく水辺を散歩とか、仲々自分も廻りの人もやらないものなのだ。しかし、時々水辺に行って、清流のせせらぎを聴くのはとても気持ちよい。淀んだ感情を流してくれる気がする。世界的視野ではこんなに水と緑が美しい国はあまりないのだから。その恵まれ具合いにマヒしているのだと思う。

          清流佐々川

竹の群生近くの佐々川河畔、巨岩と自然林の風情ある水辺に感謝しなくてはと思う。
竹の群生近くの佐々川河畔、巨岩と自然林の風情ある水辺に感謝しなくてはと思う。
こんなに透明度のある水面だったのかと再認識!せせらぎの音と鳥の声しかしない。
こんなに透明度のある水面だったのかと再認識!せせらぎの音と鳥の声しかしない。
  上流方面 画面左奥には古代人の岩陰遺跡があり、土器等が出土している。
  上流方面 画面左奥には古代人の岩陰遺跡があり、土器等が出土している。

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コメント: 4
  • #1

    tsuyoshi (水曜日, 20 1月 2010 23:47)

    きれいな佐々川の写真ありがとう。奇岩や深い裂け目があって子供の頃はとても興味深い場所だったね。
    雪もすっかり溶けたようですね。
    まずは色々な行事に参加されて御苦労さまでした。

  • #2

    planetary-n (木曜日, 21 1月 2010 00:19)

    tsuyoshiさん、見て頂きありがとうございました。

    久し振りに河畔にやって来ました。佐々川も本当に綺麗になりました。でも、あの「マノセ・リバー」の秘密めいた楽しさにはかないませんね(笑)。私は、一昨年の夏だったか、あの川を源流から精米所のところまで一人で探検しましたよ。tsuyoshiさんがこの町にいたら昔のように一緒に再探検したり、ここの生活ももっと素敵になるのになぁ~と思います。仲間がいると楽しいですからね。敵わぬ願いですが…。



    今後は、私たちの懐かしい場所も再発見という形で登場させますね。
少し待ってて下さいね。少年時代をココを使って再編集出来たらとも思います。

  • #3

    tsuyoshi (木曜日, 21 1月 2010 22:57)

    少年時代の再編集ですか。。(*^_^*)いいですねー!! 期待してます。私もたまに帰ると自分の足で歩いて、いわい橋から橋川内周辺の写真を撮って歩きます。実は写真も趣味なんだな(*^_^*)でもnさんの写真を見て、やっぱり地元の再認識をしてるnさんの写真にはかなわないなぁと思いました。佐々川のいいところを引き出してますね。やはり河原まで下りないとね。短期間の帰省だとどうしても表面的な美しさだけをとらえてるんだなと実感して、少し恥ずかしくなりました。

    まのせ川もずいぶん変わったでしょう。ずいぶん浅くなった気がします。護岸工事も一部実施されてるしね。
    どんこつりやあぶらめ釣り懐かしいですね。家のミカン山もすっかり原始に帰ってしまいました。

    また五蔵岳に登ったり、子供のころにいけなかったところの再探検してみたいですね。
    nさんの報告楽しみにしてます。
    このホームページをのぞくのが日課になってしまいました。俺たちのように地方?へ出てる人間にとって画期的なホームページだと思います。
    nさん、いつもありがとう。感謝!!

  • #4

    planetary-n (金曜日, 22 1月 2010 00:07)

    tsuyoshiさん、コメントありがとうございます! 楽しんで頂けているようで感謝です。ブログネタ、イメージ、アイデアは泉のようにコンコンと湧き出っぱなしなのですが、いかんせん、技術が着いて行ってません(悲笑)。ブラインドタッチ、まだ出来ませんし、一つのブログを完成させるの時間がかかりすぎてます。

    それと、この1月は特に、そして年度末まで〜、地域行事がほぼ毎、日曜日ごとある、といっても過言ではない程、ラッシュであり、その下準備等にエネルギーと時間を今とられっぱなしデス。勢いそちらの話題が今は多くなるのですが、おいおい別の話題もやって行く所存ですので長い目でよろしくです。

    あらゆる入射角から、この『ワンダープラネットハシグチ』とその周辺を逆照射し、その全貌を、誰よりもまず、私が把握したい気持ちがありマス。全ては私ストレンジ・Nのフィルターといいますか、バイアスがかかっているワケですが、それでも楽しんで頂けるところあったら、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございます。

    コメント欄も今年から、「コメントをお書き下さい」という文字が出ないゲスト欄に設定しようと思っていて、たまたまここだけ、去年のパターンになってしまいました。コメント頂くのは、ものすごく有り難い。しかし、「コメントをお書き下さい」と、あ〜た、人様に強制するものではないだろう…、とこのHPサーバーのひな形のセンスをちょっと残念に思ってた訳です。そこで、今年からその文字が出ない方法を取って行くつもりです。新しいコメントが上の方に出てくるタイプに変えて行きますので、tsuyoshiさんを始め、どちら様もよろしく願いマス。