『世界がぜんたい幸福にならないうちは~』

詩人の時代へ

100310(水)雪 朝は少し日射しが出た時もあったのですが、午後から一気に降り始め、気温はぐんぐん下がり(5〜6度)あれよと言う間に雪景色でした。皆さんのところはどうだったでしょう。風邪など召されませんように…。

雪で何が何だかワカラナイ。
雪で何が何だかワカラナイ。

「インターネットの世界ではやがて全てが無料になっていく…」という無料ビジネスの特集を、今夜NHKでやっていたが(『クローズアップ現代』)、すごく興味深かった。「人は無償の方が熱心にやる」ということをその中で示唆している人がいた。それは、実は当たっているのでは?と思った。

 

「ありがとう、あなたがそうしてくれて…」という感謝が、何より嬉しいと感じるプログラム。これが人間の中には最初から内蔵されていて、近年さらにそのスイッチがONになって行ってる気がする。もう、何だか他者が喜ぶことが自分も一番嬉しい。「一日一善」ではないが、そうしないではいられない?

 

昭和の高度成長時代は三種の神器とか言って、TVや冷蔵庫をはじめ、何かを所有することが幸せという時代だった気がするが、アナウンスはないけれど、とっくに戦後の大目標だった高度成長は終わっている。だけど、次の目標が判らないまま、此所まで来ている。

 

その間に人の意識も昔の 、モノを「奪い合う」時代、所有する時代から、利用する、分かち合う(シェアする)時代に変化して来ていると思う。これは人の意識が高くなって来たのだと思う。別の言い方をすれば進化した、周波数が高くなったということだと思う。

 

皆、うすうす気付きはじめて来ている、自分だけの幸せなど世界中探しても無いことに。かの、北の詩人の「農民芸術概論網要序論」(1926)での、例の有名な、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という章句。

 

昔からこの章句を知っていたけど、’70~’80年代なんて、全くこの言葉にリアリティはなかったのを私はよく覚えている。「夢の夢だよね、ケッ!」見たいな(笑)。それが今、光り輝きリアルに感じ始めている、気がする。気のせい?

 

 

 

コメント: 3
  • #3

    Pierce (日曜日, 22 7月 2012 05:28)

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  • #2

    planetary-n (木曜日, 11 3月 2010)

    tsuyoshiさん、いつも、ありがとうございます。

    今朝まですごく美しい雪景色だったですが、夕方には、跡形も無くなりました。…そうですか、風景、喜んで頂き感謝です。このあたりの人は、それは何時もあるがゆえに、回りの風景の有り難さに麻痺しているのかもしれませんね。そこの一本の木でも無くなると、そうなって初めて、在った時の有り難さに気付き喪失感に包まれるものですね。

    都市に住んでいる頃、アパートの台所の前に、狭い道路を挟んだお向かいの桜の木がいつも見えていて、春は桜、夏は木陰で蝉が沢山集まり、秋は落葉、冬は木立から冬の日射しがあり、好きだったのですが、或る日、本当に突然、バッサリ切られて無くなりました。

    もの凄くショックで悲しくなりまたが、しかし自分の土地の木でもないし、どうにも出来ない。お向かいのお宅の御都合なのですからね。「このぉ〜オレに断りもなく!」とか云いたいのですが…、都市で生活していると、誰でも一度くらいは経験することかもしれませんね。
    怒りに似た悲しみの、持って行き場がない。それがさらにカナシイ。

    私がいつも台所で茶碗洗う向こうにあった桜の木は、まさしく私の一部だったと思います。それが亡くなるというのは私の一部が亡くなることに他ならない。もの凄い喪失感。無常感。

    では、そもそも私は何処にいるのか? う〜ん、謎ですね〜(笑)。
    少なくともあらゆるものは分離しているように見えて、実は皆繋がっている。影響し合っている。それはたぶん本当なのではと思います。

  • #1

    tsuyoshi (木曜日, 11 3月 2010 22:25)

    いえいえ、気のせいではないですよ。本来日本人の美しさというものはそういったところにあるのではないでしょうか?なにか行事ごとを行うときも、知らず知らず人の喜ぶ顔を想像しながらやっていることはないでしょうか?
    日本人に限らないことかもしれないですね。いずれにしても人の幸せでも嬉しいものです。
    そんなことを感じてるnさんを嬉しいですよ。
    ちなみに、多摩西部は5cmほどの積雪があり、電車は9時ころから翌朝・早朝まで止まってしまいました。
    それにしても橋口の雪景色美しい!!!!!!!!