一体どんな人が来るのダロウ?

有機農業希望者交流会 in SASEBO

100407(水)晴れ、佐世保市にあるNPO法人『大地といのちの会』(吉田俊道氏代表)が主催する有機農業希望者交流会というのが、市郊外、潜木(くぐるぎ)町で初めて企画された。農に興味を持っているSaniさんと参加して見た。

 

参加者の前で最初に挨拶される吉田氏、地元TV(KTN)クルーも取材に来ていた。
参加者の前で最初に挨拶される吉田氏、地元TV(KTN)クルーも取材に来ていた。

参加者は約30人位か?私は今時の農業ブームで、若いやつらばかりだったら浮いてるだろうな〜と思ったが、確かに若い人もいたが年配の方もいて、男女も適当に混ざっていて何よりホっとした。

 

興味深いのは、皆さんの来られた場所、山口県、福岡、雲仙、時津町、諫早(いさはや)、等…殆どが佐世保市外からだ。市内から参加したのは、ナント、私と、一緒に来たSaniさんのみ! 確かに平日の午後、来たくても来れない人はいたかもしれない。しかし、本当に興味ある人はSaniさんのように有給取っても来るもの。佐世保市26万いてたった私共2人!? 、しかしこのあたりが現実なのかもしれない。

 

 

          〜ここに至るまでの経緯〜 

 

 

 長いのだけれど、書きます。

 

書店で…

 

まず、話は7~8年前に遡る。私が未だ福岡に居た頃で、すでに今は他界している父が佐世保市内の病院で入院していて、食事介助の為に、実家と福岡と病院を煩雑に行き来していた時があった。その介助の合間に地元佐世保市内の書店で見つけたのが、地元で活動している『大地といのち会』の代表、吉田俊道氏が書いた『いのち輝く元気野菜のひみつ』という小冊子だった。奥付を見ると、ナント私の実家のすぐ側に住んでおられる。

 

当時私は、福岡で、環境、東洋医学、代替医療、自然食等、に関心のある友人知人たちとの交流が何故か多かった。福岡市という街だと、そのあたりの話題は自然と出て来るのだが、自衛隊と米軍基地というイメージが自分の中では強い日本の西果ての街、佐世保市で、このような取り組みがあること自体がとても以外に思えて少し驚いたものだった。

 

また、あらゆる出版物に興味ある私は、活字文化不毛?(失礼)の佐世保市で地元から出版物が出ていることに「へぇ~こんな奇特な人もこのあたりに居るんだ~、まんざら捨てたもんじゃないなぁ~」と、少し思った。

 

 

福岡で… 

 

その後月日は流れて、その代表である吉田俊道氏の講演が、福岡でも煩雑に行われるようになって来た。福岡の中心街、天神のど真ん中のホールで催されたり、私が当時住んでいた春日市民ホールであったり…。

 

なんだかチョットと気になる存在になって来たので、同じ興味のある友人と福岡県久留米市内で開催された氏の講演会に参加。吉田さん他による、生ゴミ堆肥の有効利用による、元気な野菜の作り方、その良さが熱っぽい口調で語られるを目の当たりにする。

 

語られている内容は、元気野菜作り以外にも、自然塩の良さ、醤油は本醸造のものなどを、正攻法的に紹介する自然食のススメだったと思う。良心的な講演料とお昼に美味しい食事が付き、さらには元気野菜のレタスまでお土産に頂き、好印象だった。

 

そしてまた月日は流れ、父亡き後一人で生活していた母も弱って来て独りにさせる訳には行かなくなり、かなりの決断を要したが私が実家に戻る事に…。

 

 

佐世保で…

 

戻ってまず最初に顔を出したのが、この『大地といのちの会』の生ゴミ堆肥講習会だった。気持ちはやる気を持って望んだのだが、イノシシが出るような地域では、生ゴミを漁るため、まずイノシシ対策が必要、というところで出端をくじかれた。私の家は田畑があるのだが、畑のある庭先までイノシシが来る。これだとまずそっちからやる必要がある。やれやれ。

 

あともう一つ気付いた。吉田さん率いる『大地といのちの会』は、農業と言ってもお米作りには殆どといって良いくらい言及しておられない。この事をかつて吉田さん御本人に直接お聞きすると、『お米作りは、沢山の名人があちこちにおられますからね~』という返事だった。

 

つまり、『大地といのちの会』は、元気野菜作りに特化した会なのだ。それも、一般農家等ではなく、ベランダ菜園や家庭菜園、市民農園等、イメージとして都市近郊型で、土と親しみたい人たち向け、という印象を持つようになって来た。また、吉田さんは特に幼稚園や保育園や小学校、子供さん向けの活動に熱心。未来のことを考えるとさもありなん。しかし、いかんせん、独身の私は子供とか、もちろんいないので今ひとつピンと来ないところもあったりする。

 

私が住んでいる地域は、日格差のある典型的中山間地で、昔から大規模ではないがお米のうまさには定評がある。地域の土地の人たちは皆、お米を作っている。野菜も作ってなくはないが、長崎県中南部等に比べるとそれ程盛んでもない。山や谷間の地形の影響も大きいのかもしれない。

 

とにかく、野菜作りと米作ではどうしても米作に重要性を感じ、昨年「お米プロジェクト」と称して、米作りに挑戦した次第だ。そういう訳で、『大地といのちの会』は会員であるが、ニューズレターを送って頂き、HPで時々チェックする程度の関係性である。

 

ここへ来て、何故また再びその会の講演会へ?

それは、このHPでも紹介したSaniさんという若き農業に関心を持つ人とご縁を頂いたからだ。Saniさんは、ホント信じられないくらい、閑さえあったら市内の自宅から郊外の親類の家が放置している畑に週末やって来で嬉々として野菜作りに挑戦している。

 

彼は「大地といのちの会」の存在を知らない様子だった。そういう時この企画があった。彼にとって同じ仲間との交流があればとの思いから。私はまぁ〜ついでに参加したという流れだ。長い前置きだ。読んで頂き感謝デス!

 

…参加者2つに分けて一つのグループは、研修場所になっている民家前にあるビニールハウス内の無農薬野菜を見学、小松菜、人参 アスパラガスな どがある。「大地といのちの会」は佐世保市内に2つの直売所を持っており野菜の宅配等もやっている関係上、年中野菜を切らすことが出来ない。なのでここで端境期用の野菜を作っているのだ。

もうひとグループは、側にある耕作放棄地を開墾して作られた畑を見学。竹のチップや竹バウダーや、生えていた草を土中に鋤き込み、見事な畑に生まれ変わらせている。レタス、キャベツの苗などが植えてあった。

 

「竹パウダーとは竹を細かく粉状にまで粉砕して作られたもの。竹が畑等に有効なのは昔から言われていたそうだが、この機械が最近出来て竹パウダーが注目されている」と吉田さん。効能がすごいらしいのだが、その理由は未だ全部解明さてれはいないらしい。

「大地といのちの会」若手ホープの田中さん。説明をTVクルーが撮っている。田中さんは、会のホームページで、「元気野菜園ブログ」を作成し佐世保から全国に発信しておられる。

 

私がこちらに戻って来て、ネット環境にし、御覧のホームページ「遊星測候所」を立ち上げた時、最も、意識したのが、彼のブログだ。正直、「先を越されてしまッタ!」と思った。今一番関心高い農の世界を、それも有機野菜作り、しかも若い人、さらには観るとわかるが、大変な作業の連続なのに、ユーモアと感謝を忘れない清々しい内容!

 

まったく、すっかりここでも出端をくじかれてしまった。同じような内容ブログが同じ佐世保市郊外から発信されてもしょうがないではないか!後手となった私は、私の視点で工夫をして行かなくてはと思ったものデス。

 

今までHP眺めるだけだった田中さんと初めて直にお話させて頂けたのは嬉しい出来事デシタ。田中さんありがとうございます。その田中さんの元気野菜園ブログ良かったら皆さんも御覧アレ。

▲室内では(といっても民家のお座敷)吉田さんがPCとプロジェクターで、有機農業の魅力と現実をレジュメに沿って熱く語って頂く。現在の野菜の栄養素減少のことや農薬がいかに体によくない等、消え行くミツバチの話、最新の情報を交えながら、かなり専門的な、しかし興味深い話がレクチャーされた。▼

会の最後は皆さんで美味しい食事を頂きながら交流会、簡単な自己紹介も交えながら、和やかに。程度や熱意の差こそあれ、有機農業を目指そうとする人に悪い人などいるハズのもなく、皆さん素晴らしい方ばかりだった。

 

特に若い有機希望者の人たちは、皆凄くひたむきでめちゃくちゃピュアな人たちが多い感じがした。泊まり込みで交流可なのだが、私のようにどっかイイカゲンでアヤシイ有機農業希望者は、ボロがでないうちに早々に退散しまシタ。   (実際は翌日、地域行事を控えていて準備があったからデス)

 

 

 

 

コメント: 3
  • #3

    Gorden (月曜日, 23 7月 2012 12:28)

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  • #2

    planetary-n (木曜日, 22 4月 2010 00:45)

    rafikiさん、コメント、本当にいつもありがとうございます!

    ここで作られている野菜は農薬は一切使っていません。土作りにかなり力を入れておられます。根本技術として、土の微生物と微量ミネラルを最高最適バランスにすること、と生命力を引き出す条件で栽培する(保護する野ではなく鍛える)ことを考えておられます。

    無肥料ではないと思いますよ、ただし、化学肥料ではなく、完全堆肥などを使われるようです。これらは、その時頂いたレジュメ。有機農業の魅力と現実」から引用させて頂きました。

    一口に有機農業と言っても、それを使っている人たちの間でも共通認識がばらばらで、混乱を生んでます。

    「ここ」では、化学農薬を使わずに、他の方法で病害虫を排除する方法ではなく、虫や病原菌と折り合いつけて、それでもたくましく生きる農産物を作る方法。と有機農業と考えておられるようです。

    実際、この「大地といのちの会」は佐世保市内に2カ所の直売所を持っておられるのですが、何せ、やはり供給が大量ではないので、いきおいお値段が少しお高くなる。そうすると、有機ではないが安く新鮮ではある産直所の方にどうしても人は行ってしまう、というのが現状のようです。

  • #1

    rafiki (水曜日, 21 4月 2010 23:32)

    減農薬野菜栽培なのだろうが、無肥料って訳にはいかないのでは・・・。それがゴミだけですか。連作での障害も出てくるので、かなり難しいことをこなしているように思いました。
    これから益々本腰を入れていくのですから、何でも聞きに行って勉強して下さい。私は書物が大嫌いなので、耳学問ですが、それも億劫になりましたよ。
    科学肥料を使わない野菜栽培なんですね。美味しいだろうね。何か話だけで涎が出て来そうです。こう言うのを道の駅にて販売するようにしたら、成功間違い無しですよね。