本当に難しいのデス。

無農薬米への遠い道。

100818(水)晴れ 田圃に再び虫が発生している。今回は前回のように廃油は使用出来ない。理由は稲が既に大きく成長しているので、根元に廃油をかけるには稲の葉をかき分けてやらなくてはならない。それに廃油は前回で使い切ってしまった。

 

先のラフィキさんから「木酢液を根元にかけて見たら?」という提案があったのがずっと頭にあった。木酢液は、炭焼きで出来る自然の酢酸である。人体には勿論、植物にもやさしい。これを、インターネットで調べ、誠実そうな会社から購入。値段も、1.5ℓ1300円くらいで、そう高くない。少し前に注文し、予め家にあった噴霧器で、薄めて根元に噴霧しようと思う。

 

これで害虫が採れるなら、農薬ではないし噴霧してる時も人体に無害だし、完全ではないにしろ、かなりの無農薬米に近づける。そうなると、自分たちが食べる米としても、皆さんに販売するにしても、かなり自信を持って提供する事が出来る。つまり堂々とセールスポイントをアピールすることが出来る。良い事ずくめだ。早速作業にかかる。

 

本日は夕方より、地域のお葬式のお通夜、肝入りである私は少し早めにいかなくてはならない。また、明日は終日葬儀関連で、田圃のこと出来ない。なので今日、午後3時位までに終了したい。

 

そうやって、希釈液をメーカーに問い合わせ最も適切な希釈 700倍〜1000倍、を確認、しかしすぐ、そんなに薄めて効果あるのか?疑問、それも質問、そうすると濃いと酢酸の酸が強くかえって植物をいためることになる事が判明。納得し作成。そこまで準備し作業開始したのが、午前11時前、おりしも炎天下。1〜2時間で終了すると思ってた。が、そうはいかなかった。結果からいうと、木酢液噴霧は涙をのんで中止せざるを得なかった。

 

理由は、使用した噴霧器(10ℓ用)は、充電して一時間くらいしか使用出来ない。一時間位したら噴霧の力が弱まり仕事にならない。また充電に2時間かかる。田圃の害虫は捕る時は一気にやらないと虫が逃げるだけで効果がない。つまり作業効率がひどく悪い。本来、家庭菜園用の噴霧器なのだ。

 

では、田圃用の水溶液用噴霧器というのはそもそもあるのか? ある。私の家にないだけ。困った時の神頼み、ヤンマーのEさんに電話で、その器械がどの位するものか尋ねて見た。6〜7万円もする事が判明。

 

そこまで購入してやるか?、そんなに高価な器械を買ってると今年も赤字になる。設けは勿論のこと、マイナスの決算だ。長い期間苦労して作ってマイナス。一体何の為にやってるのか自分でも判らなくなる。

 

最近特にそうだ。では、お金の為にやってるのか? それが第一義ではないにとしてもお米作るほど赤字というのは是非とも避けたい。では何が第一義?まずは、自分の家で一年間食するお米を栽培するのを第一義にしている。その次に余った分を皆さんの中の希望者に販売出来、手伝ってくれた仲間にお礼として進呈出来たらいいと思っている。この流れは理解してもらえてるだろうか。

 

ともかく、炎天下で、作業も遅々として進まない。クラクラしそうな暑さだ。噴霧のパワーが残念ながら弱い。時間が掛かりすぎる。夕方の通夜の受付参加までに終了しない。かといって明日は告別式で終日つぶれる。田圃の虫はその間、確実に成長し増える。涙を飲んで作業を中止する。これはもう、明後日金曜日に薬を別の噴霧器(粉用)で噴霧するしか選択肢がない。

 

是を読まれている貴方がそうであるように私だって農薬は使いたくない。

しかし現実的なところ、使わざるを得ない状況なのだと言う事を理解して頂きたい。

 

何度も書きマスが、完全無農薬と名打つてない限り、市販されているお米全て農薬がかかってることは知っておいて頂きたい。農薬も軽いやつから、散布するとその後、虫は一切でない強力なヤツまであることも知っておいて頂きたい。それを何回もかけてあるのが市販の普通のお米なのでアリマス。

 

私のところは、田植えた後、大抵の田圃は除草剤を撒かれるのだが、撒いてない。草取り作業が増えるのだが、そのぶん農薬はない。大抵の家は3回位農薬撒かれるのに対し、廃油を使って処分したので、1回のみ、それも最も軽い農薬、『バッサ』で処理する予定だ。

 

東北の「奇跡のリンゴ作り」で、今一番注目されている木村秋則氏(『リンゴが教えてくれたこと』(2009年)等の著作)はリンゴの他にも田圃作りにも言及されているようなので、読んで調べて見ようと思ってる。

 

ともかく、ここ長崎県のように大陸に近く、偏西風に乗り中国からの害虫が台風とともにやって来る場所での無農薬米作りが、如何に難しいか、痛感してる次第デス。

ネットで購入した木酢液。使用途は多く、無駄にはならないのが救い。
ネットで購入した木酢液。使用途は多く、無駄にはならないのが救い。
園芸用噴霧器 野菜にかける分にはいい。
園芸用噴霧器 野菜にかける分にはいい。
最初は勢いがいいのだが、すぐバワー不足になり残念!
最初は勢いがいいのだが、すぐバワー不足になり残念!

 

本日も、ご訪問頂きありがとうございます。良い事がありますように!

 

 

 

 

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